IT業界のエンジニアの男女比は、各企業の方針や事業規模、職種などに左右されますが、全国的に男性のエンジニアが大半を占める職場が多く見られます。特に、プログラミングなど専門知識や技術が要求され、労働時間が長くなりやすい職種については、20代から30代の体力がある若手の男性エンジニアが担当している企業が目立ちます。
一方で、ウェブデザインやウェブサービスの運営に関する職種は、専用のツールを利用することでスムーズに仕事を進められるため、女性のエンジニアが活躍しやすい環境にあります。
大手のIT企業の中には、女性のエンジニアが特に不足している職種について、採用後に十分な業務研修を行ったり、配属先でのマンツーマンの指導を行ったりしているところも少なくありません。また、女性が希望のタイミングで産休や育休を取れるように、性別に関係なくエンジニア同士がサポートし合える体制を整えたり、エンジニアを増員したりしている企業もあります。
なお、女性の管理職がいるIT企業をはじめとして、在職中の女性のエンジニアが無理なくキャリアアップを図れるよう、長期休暇にあたり職場復帰のプログラムを作成したり、育休後のフォローアップを行ったりと様々な取り組みが行われています。その他、人気のフリーランスの働き方は家事や子育てとの両立を図りやすいことや、自宅に居ながら都合が良い時間を使って業務を請け負えることから、女性も長く仕事を続けやすいといったメリットがあります。